運動家族参観(運動会)で行う、年長の綱引き・かけっこについて。

先に運動家族参観(運動会)という言葉を使用している理由について。
数年前まで6月に行なっていた家族参観(父親参観)という行事を、
時代の流れや働き方改革等で見直し、
家族参観+運動会=運動家族参観としたことがはじまりです。
本園の運動会は、親子のふれあいを目的としていた家族参観の要素を含んでいるので、
親子競技が多いプログラムとなっています。

 

話を戻しますが、綱引きとかけっこについて。

「なぜ綱引きとかけっこがセット?」

と思われた方が多いと思います。
その理由についてですが、毎年かけっこの競技を練習・本番と、
どちらも見ていて悩むことがありました。

「果たしてこのやり方がベストなのだろうか?」
「走ることばかりをピックアップし過ぎではないだろうか?」
「走ることが苦手な子にも練習と本番ワクワクさせられているだろうか?」

毎年、本番だけでなく練習も見る中、
子供達が本気だからこそ色々な思いがありました。

そこで辿りついたのが、
チームプレイと力と足の速さと運が全て必要になる、綱引き・かけっこです。

「全員」に予選通過のチャンスがあって、
「全員」が予選を通過できるかわからない状況になり、
「全員」がワクワクできると思い競技の変更を決断しました。

人生は、自分一人では生きていけません。
人の力が必ず必要になってきます。
ただ、個々の力は大切です。
そして運も必要です。

もし負けてしまった時、もう走ることをやめてしまう?
それともリレーや小学校に行ってから絶対1位になってやる!と糧にする?
もし負けてしまった時、人のせいにする?しない?
等、飛躍しすぎかもしれませんが人生が詰まった競技となっています。

変更初年度なので賛否あると思いますが、
年長の子供達全員がワクワクできるように、
考えに考え抜いて決断したことですのでご理解ください。

変更の決断をする前に、子供達や保護者はどう思うだろうか?
親は自分の子供に対してどういった思いになるだろうか?等、沢山考えました。
なので、親の気持ちはすごーく分かります。

すごーく分かるので、競技の変更はできませんが、
「走りたかった」「走らせてあげたかった」という思いをぶつけられる、
何か新しい機会は、運動会以外で年長の先生達と検討させていただきます。

私が尊敬している園長先生の園では、3学期に3年間の集大成として、
かけっこ大会を行っています。

※検討はしますが確約はできませんので、その場合はご了承ください。

その代わりではないですが、
“年長全員をワクワク”させてあげたいという先生側の思いも、
ご理解いただけると幸いです。